「疲れている日は、なぜか体が痛い」——疲労で痛みを感じやすくなる脳のしくみ
「仕事が忙しい時期になると、決まって腰が痛くなる」「疲れが溜まると、肩こりがひどくなる」——こういったお話を、患者さんからよく聞きます。
「疲れているから体を使いすぎているせいだ」と思われがちですが、実はそれだけではありません。疲労が溜まると、脳の痛みを感じるしくみ自体が変化し、同じ刺激でもより強く痛みを感じやすくなることがわかっています。
今日は、疲労と痛みの関係を脳のしくみから解説します。
脳には「痛みのブレーキ」がある
人間の脳には、痛みを抑制する機能が備わっています。痛みの信号が体から脳に届いた時、脳はその信号を「どのくらい強く感じるか」を調整しています。これを「下行性疼痛抑制系」と呼びます。
元気な状態であれば、このブレーキがしっかり機能し、多少の痛みは自然と和らげられます。しかし脳が疲弊してくると、このブレーキが弱くなります。結果として、普段なら気にならない程度の刺激や痛みでも、強く感じてしまうのです。
「疲れている日に限って体のあちこちが痛い」という感覚は、決して気のせいではなく、脳のしくみとして説明できることなのです。
自律神経の乱れが、痛覚を過敏にする
疲労が溜まるもう一つの影響が、自律神経への作用です。
疲労やストレスが続くと、交感神経が優位な状態が続きます。交感神経は体を「戦闘モード」にする神経で、筋肉を緊張させ、血管を収縮させます。この状態が長く続くと、体全体が過敏になり、些細な刺激でも痛みとして感じやすくなります。
肩や首のこりがひどい時に、触られるだけで痛かった経験はありませんか。あれも、自律神経の乱れによる痛覚過敏が関係しています。施術の効果が出にくい時期には、このような状態になっていることも少なくありません。
睡眠不足が重なると、慢性痛に発展しやすくなる
疲労と痛みの関係で、特に注意していただきたいのが睡眠不足との組み合わせです。
睡眠中、脳と体は修復作業を行っています。筋肉の回復はもちろん、痛みに関わる神経系のリセットも、主に睡眠中に行われます。睡眠が十分に取れないと、この修復が不完全なまま翌日を迎えることになります。
これが慢性的に続くと、痛みが「抜けにくい体」が出来上がっていきます。「昔は寝たら治っていたのに、最近は休んでも痛みが取れない」と感じるようになった方は、この状態に近づいているかもしれません。
「体だけ」を見ていても、解決しないことがある
接骨院というと、筋肉や骨格を施術で整える場所というイメージがあるかと思います。もちろんそれも大切ですが、はくの接骨院では、患者さんの生活習慣や疲労の状態にも目を向けるようにしています。
どれだけ丁寧に施術をしても、極度の疲労や睡眠不足が続いていれば、体は回復しにくい状態のままです。痛みの根本にあるものを一緒に探り、生活の中でできることも含めてお伝えすることが、本当の意味での「悩みの解消」につながると考えています。
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痛みは体からのメッセージです
腰や肩の痛みは、単なる筋肉の疲れだけでなく、脳や自律神経からのSOSサインであることがあります。「忙しいから仕方ない」と痛みを我慢し続けると、慢性化してより治りにくくなるケースも少なくありません。
「疲れると決まって体が痛くなる」「休んでも痛みが抜けない」そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
痛みの改善・悩みの解消を、私たちがサポートします。
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