首こりの本当の原因は“背中”にある?

 

整体師が解説する原因と改善法

「首が重い」「デスクワークをしていると首肩だけがガチガチになる」
そう感じている方の多くが、“ある勘違い”をしています。

それは、**「首が痛いなら首だけをほぐせば良い」**という考え方。
実は、首こりの根本原因の多くは 背中(とくに肩甲骨まわり) にあるんです。

接骨院でもよくあるケースですが、首をいくら揉んでも良くならない人ほど、背中の筋肉が固まっています。では、なぜ背中が固まると首がこるのでしょうか?


■ 首と背中の筋肉は“1枚のシート”のようにつながっている

首こりの原因を理解するうえで大切なのが、首と背中の筋肉は別物ではなく、連動しているという事実です。

代表的なのが「僧帽筋(そうぼうきん)」。
この筋肉は
後頭部 → 首 → 肩 → 背中の中央
まで大きくつながる、まるで「1枚のシート」のような筋肉です。

つまり、背中が固まると、その緊張が首へダイレクトに引っ張られます。
あなたが感じている首こりは、実は 背中の筋肉が首を引っ張っている結果 なのです。


■ 背中が固まる主な原因

① 長時間の座り姿勢

デスクワーク・スマホ・読書。
どれも 背中を丸め、肩甲骨が外側に広がる姿勢 をつくりやすく、背中の筋肉が伸びたまま固まりやすくなります。

② 呼吸の浅さ

ストレスが多いと、胸や背中まわりが硬くなり、呼吸が浅くなります。
浅い呼吸は 背中のインナーマッスルの働きを弱め、姿勢の崩れを招く ため、首こりに直結します。

③ 運動不足

肩甲骨まわりを動かす機会が減ると、僧帽筋が慢性的に硬くなり、首が引っ張られます。


■ 首こりを改善したいなら「首ではなく背中」をゆるめること

整体で首こりの方を施術するとき、私は(あえて)首にはほとんど触れません。
背中・肩甲骨・胸をしっかり整えるだけで、多くの方が 「えっ…首が軽い!」 と驚かれます。

では、自宅でできる対策を紹介します。


■ 自宅でできる首こり改善法

① 背中をゆるめるストレッチ(1日1分)

  1. 背筋を伸ばして両手を前で組む

  2. そのまま軽く背中を丸め、肩甲骨を広げるように伸ばす

  3. 20〜30秒キープ
    これで背中の上部がゆるみ、首の負担が軽くなります。

② 肩甲骨を回す(10回×2セット)

肘を大きく回すイメージで、ゆっくり前回し・後ろ回し。
ポイントは「大きく・ゆっくり」。
肩甲骨の可動域が戻り、僧帽筋の緊張が抜けやすくなります。

③ 深い呼吸を意識する

1日5〜10回でOK。
背中のインナーマッスル(多裂筋など)が働き、自然と姿勢が整ってきます。


■ 逆に“やらない方がいい”首こり対策

「痛いから首を強く押す」
これは逆効果です。

首の筋肉は細いため、強く押すと筋肉が防御反応を起こし、かえって硬くなります。
改善したいなら、原因である背中をゆるめる方がはるかに早いです。


■ まとめ:首だけほぐしても改善しないのは“背中が原因”だから

✓ 首と背中の筋肉は繋がっている(僧帽筋が代表)
✓ 背中が固まると首を引っ張り、首こりが悪化
✓ 改善するには首より「背中・肩甲骨」をゆるめることが最優先
✓ 日常でできるストレッチや呼吸法が効果的

首こりは「首の問題ではなく“背中の問題”」。
これを知っているだけで、改善スピードが大きく変わります。

 

それでもなかなか改善しないという
首こりでお困りの方はお気軽にご相談ください。

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