五十肩で腕が上がらない——痛くて動けない時期にやってはいけないこと・やるべきこと
「夜中に肩が痛くて目が覚める」「腕が上がらなくて着替えもできない」「病院でレントゲンを撮ったら五十肩と言われたけれど、安静にするしかないと言われた」——そんな状態でご来院される方が、当院にも少なくありません。
五十肩は、正しくは「肩関節周囲炎」と呼ばれ、肩関節の周囲の組織に炎症が起きている状態です。自然に治ると言われていますが、何もしなければ1〜2年以上痛みが続くことも珍しくありません。さらに間違った対処をすると、痛みの期間が長引いたり、回復後も動きが制限されたまま残ったりすることがあります。
今日は、五十肩の「やってはいけないこと」と「やるべきこと」を、時期に合わせてお伝えします。
まず知っておきたい五十肩の3つの時期
五十肩には大きく分けて3つの時期があります。この時期によって、適切な対処が全く異なります。
炎症期(発症から数週間〜1〜2ヶ月)。肩関節の周囲に炎症が起きている時期で、じっとしていても痛い、夜間に痛みで目が覚めるといった症状が特徴です。この時期は痛みが最も強く、無理に動かすと炎症が悪化します。
拘縮期(炎症が落ち着いてから数ヶ月)。炎症は収まってくるものの、肩関節の周囲の組織が固まり、動きが制限される時期です。痛みよりも「動かない」ことが問題になってきます。
回復期(拘縮が緩んでくる時期)。少しずつ動きが戻ってくる時期です。ここで適切なリハビリを行うことで、回復のスピードが大きく変わります。
炎症期にやってはいけないこと
痛みが強い炎症期に、最もやってはいけないのは「無理に動かすこと」です。
「動かさないと固まる」という情報を見て、痛みをこらえながらストレッチや体操を行う方がいますが、炎症期に無理に動かすと、炎症がさらに広がり、痛みの期間が長引きます。
また、強くもむ・たたくといった刺激も逆効果です。炎症が起きている組織に強い刺激を加えることで、状態が悪化するリスクがあります。
自己判断でのストレッチや強いマッサージは、炎症期には絶対に避けてください。
炎症期にやるべきこと
炎症期には、炎症を悪化させないことが最優先です。
痛みのある動作を避ける。腕を上げる、後ろに回すなど、痛みが出る動作は無理に行わないことが大切です。日常生活でも、痛みが出ない範囲での動きに留めます。
アイシング(冷やす)。炎症が起きている時期は、温めると炎症が広がることがあります。痛みが強い時期は冷やすことで炎症を抑える効果が期待できます。1回15〜20分を目安に、タオルで包んだ保冷剤を当てる程度で構いません。
専門家に診てもらう。どの時期にあるかを自己判断するのは難しく、時期を誤った対処が回復を遅らせます。早めに専門家に診てもらい、今の状態に合った対処法を確認することが、結果的に最も回復を早めます。
拘縮期にやってはいけないこと・やるべきこと
炎症が落ち着いてきた拘縮期は、逆に「動かさなすぎること」が問題になります。
痛みが残っているからと完全に動かさないでいると、関節周囲の組織がどんどん固まり、動きの回復が遅れます。この時期は、痛みが出ない範囲でゆっくりと動かすことが重要です。
**振り子運動(コッドマン体操)**がおすすめです。体を前に倒し、力を抜いた腕を重力に任せて小さく前後・左右・円を描くように揺らします。肩の筋肉を使わずに関節を動かせるため、拘縮期に適した運動です。
ただし、動かし方を誤ると悪化することもあります。専門家の指導のもとで行うことが理想です。
回復期に差がつく理由
回復期に入ると、少しずつ動きが戻ってきます。この時期に適切なリハビリを行うかどうかで、完全回復できるかどうかが大きく変わります。
「痛みが引いたから大丈夫」と何もしないでいると、拘縮が残ったまま固まってしまい、腕の可動域が元に戻らないケースがあります。回復期こそ、丁寧なケアが必要な時期です。
五十肩は「待つだけ」では終わらない
五十肩は自然に治ると言われていますが、何もしないでただ待つだけでは、完全回復までに2年以上かかることもあります。また回復しても、可動域が元通りにならないまま固まってしまうケースも少なくありません。
時期に合った適切なアプローチを続けることで、回復の期間を大きく短縮し、可動域を取り戻せる可能性が高まります。
はくの接骨院では、五十肩の時期を丁寧に確認したうえで、炎症期・拘縮期・回復期それぞれに合ったアプローチを行っています。「夜も眠れないほど肩が痛い」「腕が上がらなくて日常生活が辛い」という方は、ぜひ早めにご相談ください。
痛みの改善・悩みの解消を、私たちがサポートします。
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