40〜50代に増える「疲れが抜けにくい」その原因と対策
「寝ても疲れが取れない」「朝から体が重い」「なんとなくだるい日が増えた」
――そんな声を、40代以降の方からよく聞くようになります。
若い頃のように一晩寝れば回復、というわけにいかないのがこの年代。
実はこの“疲れやすさ”には、いくつもの要因が重なっています。
■ 原因① ホルモンバランスの変化
40代に入ると男女ともに、ホルモンの分泌が少しずつ低下します。
女性はエストロゲン、男性はテストステロン。
この2つは代謝・自律神経・睡眠・感情の安定に深く関わっており、
減少すると「やる気が出ない」「疲れが取れない」と感じやすくなります。
特に女性は更年期症状として、ホットフラッシュや不眠、倦怠感が出やすい時期。
男性も“男性更年期(LOH症候群)”という形で、似たような症状が現れます。
■ 原因② 筋肉量の低下と血流の悪化
年齢とともに筋肉量は年1%ずつ減少すると言われています。
筋肉は「血液を送るポンプ」の役割を果たしているため、減ってしまうと血流が悪くなり、
全身の酸素・栄養が行き届きにくくなります。
結果として、疲労物質が体内にたまりやすく、慢性的なだるさを感じるようになるのです。
さらにデスクワーク中心の生活が加わると、筋肉はますます使われず、代謝が低下。
「何もしていないのに疲れる」という悪循環に陥ります。
■ 原因③ 自律神経の乱れ
40〜50代は、家庭・仕事・親の介護などストレス要因が増える時期。
このストレスが続くと、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが崩れ、体のリズムが乱れます。
交感神経が優位になると、常に緊張状態が続き、寝てもリラックスできません。
結果として「睡眠時間は足りているのに疲れが抜けない」という状態が起きます。
■ 原因④ 睡眠の質の低下
加齢とともに「深い睡眠(ノンレム睡眠)」の割合が減少します。
寝ているつもりでも、脳や体は十分に休めていないのです。
さらにスマホのブルーライトや夜遅い食事も、眠りの質を下げる原因になります。
【改善のための具体的な対策】
①「疲れを感じたら動く」がポイント
疲れているときほど体を休めがちですが、実は軽い運動が回復を早めます。
ウォーキングやストレッチで筋肉を動かすと、血流が改善し、老廃物が排出されやすくなります。
1日15分でもいいので“体を温める運動”を意識しましょう。
② 「姿勢リセット」で巡りを改善
猫背や巻き肩は、首・肩の筋肉を緊張させ、血流を妨げます。
とくに40代以降は姿勢の崩れが疲労感に直結します。
デスクワークの合間に肩を回す、背伸びをするなど「30分に1回リセット」を心がけましょう。
③ 「寝る前1時間はスマホ断ち」
脳を休ませる時間をつくることが、良質な睡眠の第一歩。
寝る直前までスマホを見ていると、脳が興奮したまま眠りに入り、深い睡眠が得られません。
照明を落として、呼吸を整える時間を取るだけでも、翌朝のスッキリ感が変わります。
④ 「栄養と水分」を見直す
タンパク質・鉄・ビタミンB群は、疲労回復に欠かせない栄養素。
コンビニ食や炭水化物中心の食事では、必要な栄養が不足しがちです。
また、水分不足も血流を悪くし、疲労物質をためる原因になります。
1日1.5〜2リットルを目安に、こまめに水をとりましょう。
⑤ 体の「歪み」を整える
姿勢や筋肉バランスの崩れは、血流と神経の流れを妨げ、慢性的な疲れにつながります。
整体やストレッチなどで体を整えることで、自然と“巡り”が良くなり、疲れにくい体質へと変わっていきます。
まとめ
40〜50代の「疲れが抜けにくい」は、単なる年齢のせいではありません。
ホルモンの変化、筋力低下、ストレス、自律神経の乱れ――いくつもの要素が重なっているのです。
大切なのは、「疲れたら休む」だけでなく、
“疲れが抜ける体をつくる”こと。
体のバランスを整え、血流と代謝を上げていくことで、
あなたの体はもう一度、軽く・楽に動けるようになります。
お困りの方は是非お気軽にご相談ください。
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