筋力低下と痛みの関係がなかなか闇深い件

2019年12月7日

痛みを起こすのに筋肉は
切っても切れない関係が
あるわけですが、

画像診断などで
「異常ありません」と
言われた場合は特に
そうです。

 

痛みと言うと筋肉の硬さ
や関節可動域の低下などの
影響がありますが、

それの原因になりえるひとつが
筋力低下です。

Left Caption

院長

今回は筋力低下やそれを
防ぐ為の具体的な方法
についてお話させていただきます

 

なぜ筋力低下と痛みが関係あるのか?

筋肉の働きのひとつとして
骨格系の保護
というものがあります。

骨を守っているわけですね。
そして、動きを作る。

それだけではなく、
筋力がしっかりしている
ということは体全体を
支える力が安定している
と考えることができます。

Right Caption

体の土台って感じかにゃ

実感していただくのは
なかなか難しいかも
しれませんが、

人間の様々な動作の時
関節にかかる負担
というのは体重の数倍に
膨れ上がります。

たとえば
歩く
→股関節への負担、体重の3~4倍
膝関節への負担、体重の2~3倍

走る
→膝関節への負担、体重の3∼4倍

荷物を持ち上げる
→背中への負荷、体重の3倍

というように、当然ながら
動きが激しくなればそれだけ
体への負荷も大きくなります。

Left Caption

院長

まぁ、普段そんなことを
意識する必要は
ないですけど・・・

 

・・・つまり、その負荷に対して
がんばってくれているというか
体を守ってくれているのが筋肉
なんですね。

ということは、筋力低下する
ということは、自ずとダメージや
負荷を受けやすい体である。

ということが言えます。

何もしてなくても筋力は低下しています

人は20歳を超えてから
徐々に筋肉が落ち始めると
言われています。
(25歳、30歳と諸説あり)

その落ちる量は1年で約1%
言われており、

単純に考えると
20歳の時に100%だったとすると
40歳では100-20で80%に
なってしまうわけですね。

 

しかしながら、筋肉量が減っても
体重は変わらないどころか
40歳になると増量している
人の方が多いのではないでしょうか?

 

体重×数倍が動きによって
負荷になる。
いえ、動きだけでなく座りっぱなし
立ちっぱなしでも負荷になる。

けど、それを守ってくれる
筋肉量が低下している
という
ことは、体はより少ない筋肉で
体を守らなくてはいかなくなり
その結果ダメージを受けてしまう
(=痛みにつながる)

ということが言えます。

体力低下=筋力低下?

年々1%筋肉が落ちる
ということは痛みが出やすい
体になってしまうだけでなく

動作にも影響してしまいます。

体力低下というと
「疲れやすくなった」とか

「動くのがだるく感じる」など
ありそれをよく
「なんか体力落ちた」と思われる
方も多いですが

動きというのは当然ながら
筋肉によって作られるので
その筋力低下=動きの低下に
つながります。
(もちろん心肺機能も関係しますが)

年々1%筋力は低下すると
書きましたが75歳を機に
大幅に低下すると言われています。
(サルコペニアといいます)

年々1%低下したり
サルコペニアは人の特性上
避けられないことなので、

ならばどうするか?というと

私がいつも患者さんに提案
しているのは
「それまでに筋肉を貯金する」
ということです。

低下するのが避けられないなら
貯めておくということですね。

Right Caption

そんなことできるか!!

と思われるかもしれませんが
それはもう、健康でいたいなら
避けては通れないことですので。

がんばりましょう。

筋肉は下半身から落ちると
言われているし、70%の筋肉は
下半身にあると言われているので
まずはスクワットするだけでも
十分だと思います。

スクワットを10回~15回×3セット

それが辛い場合は回数やセット数を
減らしてかまいません。

まずは、自分の出来る範囲で
行いましょう。

しんどすぎるトレーニングは
長続きしません。

人間、そこまで強くありません。

 

ちなみに、体の全ての器官は
老化とともに衰えていきますが
筋肉だけは、何歳からでも
トレーニングすれば付くことも
証明されています。

最近では高齢者のボディビルダー
もいますよね。

いつ始めても遅くはありません。

関連記事  【足の冷え】寝る時に靴下を履いてはいけない3つの理由