冬の腰痛に要注意!整体師が教える原因と正しい対策

冬になると「腰が痛い」「毎年この季節だけつらくなる」という声を多く聞きます。実際、接骨院でも冬場は腰痛の相談が急増します。なぜ冬になると腰痛が悪化しやすいのか?今回は整体師の視点から、冬特有の腰痛の原因と、すぐにできる効果的な対策をお伝えします。


冬に腰痛が増える3つの主な原因

1. 血流の低下による筋肉の硬直

寒さにより体は熱を逃さないように血管を縮めます。すると筋肉への血流量が低下し、筋肉が硬くなります。特に腰周りの筋肉(腰方形筋・脊柱起立筋)は冷えの影響を強く受ける部位。血行不良が起こると、軽い動作でも「ギクッ」と痛みが出やすくなります。

2. 冬の“猫背姿勢”が腰に負担をかける

寒いと体を丸める姿勢になりやすく、背中から腰への負担が増します。肩をすくめた状態が続くと、背中の広い筋肉である「広背筋」や「僧帽筋」が硬くなり、結果的に腰椎(腰の骨)へのストレスが高まります。
冬は外でも室内でも姿勢が崩れやすい季節です。

3. 運動不足による筋力低下

冬は外に出る機会が減り、自然と運動量が低下します。腰を支える腹筋・背筋(インナーマッスル)は使わなければ弱りやすく、支える力が落ちると腰痛の原因に。
特に40〜60代は筋力が落ち始める年代のため、「冬×筋力低下」が重なり痛みが出やすい傾向があります。


寒い季節に腰痛を悪化させないための対策

1. 腰を温めるより“お腹とお尻”を温める

腰痛と聞くと腰を温めたくなりますが、本当に温めるべきは お腹(腹部)とお尻(臀部) です。
理由は、これらの部位にある筋肉が“腰を支える重要パーツ”だからです。

  • お腹 → 体幹のインナーマッスルを温める

  • お尻 → 大殿筋や梨状筋を緩める

これらを温めると骨盤が安定し、腰への負担が軽減します。
カイロは「おへその下」「お尻のえくぼの少し上」あたりが効果的。

2. 背中(特に肩甲骨)の動きを良くする

腰痛の多くは腰だけの問題ではなく、背中の動きが悪いことが原因になっています。
特に冬は肩に力が入って背中がガチガチになりやすい。背中が固まると腰の動きが制限され、痛みにつながります。

おすすめの簡単ケア:肩甲骨回し

  • 息を吐きながら大きく肩を後ろに10回

  • 今度は前に10回

たったこれだけで背中〜腰までの血流が改善します。

3. “骨盤を立てる”座り方に変える

寒さで猫背になりやすい冬こそ、骨盤の角度が重要です。
骨盤が後ろに倒れると腰に大きな負担がかかります。

正しい座り方のポイント

  • お尻の下にある坐骨(とんがった骨)で座る

  • 背中を無理に伸ばす必要はない

  • 膝は90度、足裏は床へ

整体ではほぼ全員に指導するほど効果の大きい姿勢法です。

4. 朝いちばんの動作を“ゆっくり”にする

冬の朝は筋肉が硬く、ぎっくり腰が起きやすい時間帯。
布団から起き上がるときは必ず

  1. 一度横向きになる

  2. 腕で体を支えてゆっくり起きる
    という手順で動きましょう。
    腰に急な負担をかけないことが予防になります。

5. お風呂は“湯船10分”が最強のケア

シャワーだけで済ませる人ほど冬の腰痛が悪化します。
しっかり湯船につかることで、深部体温が上がり、腰回りの筋肉がほぐれます。
ポイントは長時間入るのではなく10分でOKということ。
10分入るだけで筋肉の血流は十分改善されます。


冬の腰痛を防ぐには「冷やさない・固めない・ためない」

冬の腰痛は特別なことをしなくても、

  • 冷えを防ぐ(カイロ・湯船)

  • 筋肉を固めない(背中のストレッチ)

  • 負担をためない(姿勢・朝の動作)

という3つを意識するだけで大きく変わります。

痛みの原因は腰だけにあるとは限らず、背中や骨盤、日常の習慣が関係していることが多いです。冬はどうしても痛みやすい季節ですが、正しい知識とケアで予防は十分可能です。

整体の現場でも、これらを改善するだけで長年の冬の腰痛が軽くなる方が多くいます。「毎年のことだから…」と諦めず、今日からできることから始めてみてください。

腰痛でお困りの方はお気軽にご相談くださいね
〒654-0027
神戸市須磨区千歳町4-1-12 SKビル1階
はくの接骨院
078-739-1525(施術中は電話に出れないため
留守電にメッセージを入れていただくか、
ネット予約、LINE予約をご利用下さい)

ネット予約はこちら

関連記事  枕で肩こりになるという真っ赤な嘘